中小企業の採用課題は高卒採用で解決!

高卒の求人件数は6年間(2013年~2019年)で2倍以上に増加しています。特に中小企業と高卒採用の親和性は高く、近年さらに経営者の方から注目されるようになってきております。

また新型コロナウィルスの影響で、求人数が減少し競争率が下がるため、企業にとっては優秀な人材を確保しやすい状況となっています。

 

今回は活況をみせる高卒採用のメリットや課題、成功させるためのポイントについて見ていきたいと思います。

 

 

目次

1.中小企業に聞く採用課題とは

2.高卒採用が選ばれる3つのメリット

3.高卒採用でこんな効果も

4.高卒採用は難しい?

5.高卒採用の流れと、押さえておきたいポイントに

 

 

1.中小企業に聞く採用課題とは

中小企業の採用課題は高卒採用で解決!

 

中小企業の経営者の方に採用課題についてお話をお伺いしますと、次のようなご意見を多くの方がお持ちです。

 

・求人媒体への掲載費用がかかる

・せっかく求人を出しても応募数が少ない

・希望するような人材が来てくれない

・中途採用や大卒採用だと、賃金が高くなりがち

 

そこで、これらの課題を解消すべく、特に中小企業の経営者のみなさまには高卒採用をおすすめします

 

2.高卒採用が選ばれる3つのメリット

中小企業の採用課題は高卒採用で解決!

 

◆理由その1 大卒や中途採用より採用コストがかからない

高卒採用は、大卒採用と比較すると、採用単価や初任給など大幅にコストを抑えられるというメリットがあります。また高卒採用に特化した求人媒体は少ないものの、比較的リーズナブルな広告費で掲載できます。

 

◆理由その2 採用のしやすさ、求人倍率

大学新卒の場合、多くの人材と接して採用活動を進めなければ思うような採用ができません。その点、高卒新卒は検討企業数が少なく内定辞退もほぼないため、選考を行う人材数は少なく、採用業務を大幅に短縮できます。また求人倍率も大卒に比べて採用しやすい倍率となっています。

 

◆理由その3 長期の戦力化が可能に

大卒や中途採用より若く入社する高校新卒は、その分実務経験を早く積むことができます。20代からの活躍も期待でき、若手の長期戦力化につながります。

 

3.高卒採用でこんな効果も

◆人手不足の解消

他の採用チャンネルと比較しても、高卒採用はまだ参入企業が少ないマーケットです。他社と差をつけた採用活動で人材確保を狙えます。

 

◆既存社員の意識向上

新卒採用、特に高卒採用の場合、既存社員の「教育意識」が高まり、目線が一段階上がります。

 

◆社風改善

高卒人材の魅力の一つは、10代という圧倒的な「フレッシュさ」。若くて素直な人材の参入により、社風改善が図れ、経営基盤の強化にもつながります。

 

◆社内ピラミッドの改善

高齢化が進んでいらっしゃる会社では、高卒採用を継続することで若手の基盤が固まり、社内ピラミッドの改善にもつながります。

 

4.高卒採用は難しい?

中小企業の採用課題は高卒採用で解決!

 

◆教育が難しい?

大卒人材との大きな違いは、初期教育に手がかかってしまうこと。社内の教育体制が整っていないという理由で高卒採用導入を足踏みする企業も多いです。

しかし長期的な視点で考えますと、高卒採用にかかわらず知識や技術の伝達、教育は企業の存続に必要なことです。高卒採用はそこを見直すひとつのきっかけと捉えてはいかがでしょうか。

 

◆離職率が高い?

高卒採用というと「離職率が高い」というイメージを持たれている方も多いです。実際、高卒入社1年目の離職率は17.4%と、大卒の11.4%と大きく差が生じています。

しかし2年目、3年目の離職率を見ますと、実は大卒とほぼ変わりません。いかに1年目の離職率を抑えるかが高卒人材の定着・活躍のカギと言えます。

 

◆採用ルールが厳しい?

「高卒採用ってルールが厳しいのでは?」という声をよく聞きます。

大卒採用と違い、採用活動のスケジュールが厳格に定められていたり、高校を通しての採用活動で独特なルールがあるのは確かです。

しかし、そのルールを活用することで大卒採用よりも確度の高い採用成果を出すことも可能です。

 

5.高卒採用の流れと、押さえておきたいポイント

行政・主要経済団体・学校組織の検討会議によって、毎年の高卒採用のスケジュールや解禁日が取り決められます。概ね次のような流れになります。

 

・6月初旬 ハローワークによる求人申し込み書の受付開始

・7月初旬 企業による高校への求人申し込み及び高校訪問開始

・9月初旬 高校から企業へ高校生の応募書類提出開始

・9月中旬 企業による選考・面接開始及び採用内定開始

 

※2021年卒は新型コロナウイルスの影響により、選考スケジュールが1ヶ月後ろ倒しとなります。(9月5日応募が10月5日へ、9月16日選考開始が10月16日へ)

 

企業が高校に対してアプローチ活動を行えるようになる解禁日は7月初旬~です。企業は以下2点の採用活動を行うことができます。

 

①高校訪問:

就職を希望する高校生を指導する先生を訪問し、企業の紹介や求める高校生像を含めた求人内容を紹介します。具体的にどのような高校生に就職してもらいたいのか、月給等の求人条件に勝る企業の魅力を伝えるよう心がけましょう。

 

②求人票の発送:

高校生を採用する企業は、高卒採用専門の求人票をハローワークで作成する必要があります。原則的に、ハローワークから発行された求人票を用いて高卒採用を行うことがルール化されている為です。その求人票が公開されるタイミングで、募集を行いたい高校の進路指導部宛に求人票を送付します。

 

また、8月中旬頃に職場見学を行う場合が多いです。実際の職場環境や働く人を見ていただき、安心感を持ってもらうことも大切です。

 

【成功のポイント】

高卒採用のルールを理解し、企業の求人をどれだけ効率よく拡散できるか。高校生の新卒採用において戦略設計は採用成功への第一歩です。

 

さいごに

初めて高卒採用に取り組む企業は少し難しそうに感じるかも分かりません。

しかし、一度高卒採用を行うことで採用までのリズムが分かり、同時に企業体制を見直すことで企業の価値や魅力も上がります。高卒採用に取り組むことは、今後につながる長期的な採用戦略をつくるチャンスとも言えます。

また、高卒採用を実施している(したことがある)が不安があるという経営者の方も、最新の情報を活用いただくことで採用活動を有意義に進めることができます。

中小企業の経営者の皆様におかれましては、高卒採用をご検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

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ティグレグループでは、高卒採用に特化したサービスを提供する「株式会社ジンジブ」と提携し、皆様の高卒採用をトータルでサポートします。

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