事業・商売をはじめたい

1、必要な準備をしよう

事業・商売をはじめるには、まず準備をしなければなりません。
では、どのような準備が必要なのでしょうか?代表的なものは、下記の通りです。

個人事業主の場合
  • 個人事業の開業届(税務署)
  • 青色申告承認申請書(税務署)
  • 国民健康保険への変更手続き(協会けんぽなどの任意継続制度もあります)
  • 国民年金への加入手続き(市町村)
法人の場合
  • 会社概要の決定
  • 定款の作成
  • 法人登記(法務局)
  • 法人設立届等(税務署・都道府県・市町村)
  • 青色申告承認申請書(税務署)
  • 協会けんぽ、厚生年金の設立(ねんきん事務所)
事業・商売の特徴を知る
自分のやりたい事業が決まっている場合は、その業界のことを深く知りましょう。市場規模や参入企業数、競合他社などを調べ、事業の特徴を掴みます。
ティグレグループでは、先輩である会員の実績を参考にアドバイスいたします。
利益をあげるビジネスモデルを考える
「誰にどんな商品やサービスを提供し、いかに収益をあげるのか」という“儲けの仕組み”を考えましょう。事業領域を決め、事業コンセプトを固めていきます。
とりわけ、「粗利益をどれくらいにするか?」「商品の価格をいくらにするか?」は重要です。
コラム
500円で仕入れた商品で粗利益を30%取りたいとき、売値はいくらでしょう?
500円×1.3=650円?(×です)
500円は仕入れた時の値段です。
原価に3割乗せたものが売値になります。
別の言い方をすると、売価の7割が仕入れ値になります。
○正解は
売値=500円[仕入れ値]÷(1-0.3)
となり、売値714円が正解になります。
ちなみに、粗利益は、714円[売値]-500円[仕入れ値]=214円となります。
簡易な計算をする際でも、たまに間違うことがありますので、お気をつけください。
経営計画を作る
市場調査を行った上で、会社の今後の目的地を示す、経営計画を作りましょう。経営計画で必要な項目は、経営理念や外部環境・内部環境など、多岐にわたります。

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2、開業の各種手続きをする

開業届・青色申告承認申請書

個人事業をはじめるには、「個人事業の開廃業等届出書(開業届)」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。

開業届
新たに事業を開始するときに必要な書類で、事実上の事業開始から1ヶ月以内に提出します。開業届を出さなければ、青色申告制度を利用することはできません。
青色申告承認申請書
税制面で特典のある青色申告で確定申告をするために必要な申請書です。事業開始から2ヶ月以内に提出しなければなりません。白色申告も記帳が義務付けられたことから、最初から青色で申告されることをおすすめします。

許可が必要な事業

はじめる事業や商売によっては、許可が必要な場合があります。下記に該当する業種の場合は、許可の手続きを行いましょう。

主な業種
建設業、不動産業、飲食業、旅行業、理容・美容業、旅館・ホテル業、クリーニング業、運送業等
詳しくはこちらから:
建設業や産廃収集運搬等の許可

銀行の選び方・付き合い方

選び方
「銀行」と一口に言っても種類があり、それぞれで特徴は大きく異なります。
  • 都市銀行
  • 地方銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合

全国に取引先や顧客がある場合は、都市銀行が最適かもしれません。また、地域の情報や交流を重視する場合、小まめな営業や相談をする場合は、信用金庫や信用組合などがよいでしょう。事業の内容や状況に合わせて、付き合う銀行を決めましょう。
また、地方銀行と信用金庫を1行ずつ取引するなど、違う種類の金融機関と複数付き合うことも有効です。

付き合い方

スムーズに資金調達を行うには、下記のことに注意しましょう。

  • (1)売上の振込や現金収入は必ず預金を通すなど、お金の流れが見えるようにする
  • (2)信用を損なわないために返済期日を必ず守る
  • (3)取引銀行を増やしてリスクを分散しておく
  • (4)日頃から支店長や営業とコミュニケーションを図る
  • (5)定期積金口座を開設して残高を置く
  • (6)銀行に急ぎでの対応を要求しない
  • (7)マイナスな情報でもちゃんと伝える

ティグレグループでは事業者の方々のお役に立つため、銀行や金融機関との連携に力を入れています。
あなたにふさわしい銀行探しをお手伝いします。

詳しくはこちらから:資金を調達したい

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3、制度とルールを知ろう

開業時に苦労したことの46%が資金調達、30.9%が財務・税務などの知識不足と回答。
ティグレグループが強力にサポートします。

図

日本政策金融公庫総合研究所「2016年度新規開業実態調査」より引用

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4、個人事業or法人?

「個人事業」と「法人」には、どのような特徴があるのかをご紹介いたします。
事業立ち上げ時の参照にしてください。

メリットとデメリット

  • 個人事業
    メリット

    ・開業時の手続きが簡単

    デメリット

    ・法人としか取引しない会社がある

    ・比較的人材を採用しにくい

    ・利益が多くなると税金などの負担が重くなる

  • 法人
    メリット

    ・利益が多くなると比較的税金などの負担が低くなる

    ・社会的な信用度が高い

    デメリット

    ・開業時の手続きが大変

    ・赤字でも税金がかかる

    ・協会けんぽ・厚生年金が強制加入なので、社会的負担が重くなる場合がある

詳しくはこちらから:
法人化のメリット・デメリット

会社の種類と特徴

会社及び法人はいくつかの種類があります。その特徴に応じて選びましょう。

  • 株式会社
    株式を発行することで資金を集める、最も一般的な形態です。出資者と経営者が分けられており、株主は自ら出資した範囲内でしか責任を負いません。ただし、オーナー企業だと出資者と経営者は同じ場合が多く、実質的に無限責任になるケースが多いです。
    資本金が1円以上、役員も1名からOKと、株式会社は簡単に設立できるようになりました。もちろん、資本金は多い方が信用は高まります。
  • 合同会社
    平成18年の新会社法施行時に導入された形態で、出資者が会社経営も行います。合同会社の社員は、株式会社の株主と同様に間接有限責任を負います。少ない費用で設立でき、比較的自由な運営が行えるので、「意思決定が早くできる」などのメリットがあります。しかし、株式会社に比べて社会的な信用が低くみられるかもしれません。ただ、近年合同会社は増えてきているので、徐々に社会的な信用も高くなってくると思われます。
  • 合資会社
    有限責任者と無限責任者の両方で構成され、それぞれ1名以上が必要です。仮に社員が1名になった場合は、合同会社か合名会社への変更が生じます。
  • 合名会社
    持分会社のひとつで出資者が社員となり、債権者に対して責任を負う無限責任社員です。以前は2名以上の社員が必要でしたが、今は1名でも設立可能です。
  • 有限責任事業組合(LLP)
    個人や法人が共同事業を行う場合に活用する組織形態です。損益の分配や運営の自由度が高く、税金は出資者に直接課税されます。そのため、赤字の場合は出資者の税金が安くなることがあります。
  • 特定非営利活動
    (NPO)法人
    営利を目的にせず、医療や介護・福祉・教育文化など、決められた分野の事業を行うときに活用する形態です。設立費用が安価で、税制の優遇や補助金を利用できる場合もあります。また、独自の届出や手続きが必要です。

会社設立のフローチャート

株式会社を設立する際は、下記のような流れで進んでいきます。

  • 発起人や基本事項の決定
  • 類似商号の調査・目的確認
  • 会社代表印の作成・
    個人印鑑証明書の入手
  • 定款の作成
  • 資本金の払い込み
  • 設立登記申請
詳しくはこちらから:会社設立の流れ

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5、資金を調達しよう

自己資金の用意

創業融資を受けるとき、自己資金割合の要件がある場合がほとんどです。
そのため、事業全体で必要な資金の2分の1から3分の1の自己資金を用意するのが理想的です。

開業資金の借り方

開業資金としての自己資金が足りない場合、金融機関で借り入れたり、補助金や助成金を活用したりして資金を用意することも可能です。

日本政策金融公庫(国民生活事業)
日本政策金融公庫は、政府が運営している金融機関で、個人事業や中小企業のサポートが目的です。開業資金を借りる場合は、最初に日本政策金融公庫の利用を検討しましょう。初めて融資を受ける場合でも、比較的借りやすいのが特徴です。
銀行での借り方
銀行から融資を受けるには、基本的には担保が必要です。金融機関の多くは、担保や信用がない場合は「信用保証協会」の保証を付けて融資することがほとんどです。
~信用保証協会で、融資を受けやすく~
「信用保証協会」とは、金融機関から事業資金を調達する際に保証人となってくれる公的機関です。中小企業や小規模事業者の場合でも、信用保証協会を活用することによって、融資が受けやすくなります。

補助金や助成金

開業資金として利用できる補助金や助成金は、下記に挙げるものが代表的です。
それぞれ条件を満たせば支給されますが、さまざまな手続きが必要です。

  • ・創業・第二創業促進補助金
  • ・ものづくり・商業・サービス革新補助金
  • ・小規模事業者持続化補助金
  • ・IT導入補助金
  • ・キャリアアップ助成金
  • ・高年齢者雇用安定助成金
  • ・トライアル雇用奨励金
詳しくはこちらから:資金調達や融資

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6、記帳や経理ができるように

事業を運営していくには、日々の記帳や経理が重要です。

個人事業の場合、青色申告による節税メリットを得るには、日々の正確な記帳に基づく確定申告が必要になります。もちろん、法人であっても、堅実な会社経営を実現するためには、記帳や経理を重要視せねばなりません。

目的に合わせた記帳や経理

お金の管理
「いつどれだけのお金を使ったのか」「どれくらいの売上があったのか」など、記帳や経理を行う中で日々の収支状況を把握し、お金を管理することができます。
特に、社長以外が現金や預金を扱う場合はきちんと管理しましょう。
確定申告と税金の納付
確定申告の際は、帳簿に基づいて金額を算出し、申告書を作成しなければなりません。確定申告の時期が近付いてきてから1年間の記帳をまとめるのは容易ではないので、日常的に正確な記帳を心がけておきましょう。
豆知識1:「3年間は確定申告不要」は間違いです!
「個人事業を開業したら、2~3年間は確定申告しなくても問題ない」と思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。納税額が生じるのなら、申告する必要があります。税務署は、最大7年までさかのぼって申告や税金をかけることができます。無申告のペナルティは15~20%と高額な場合もあるので注意が必要です。
豆知識2:確定申告は事業を行っている証明に!
法人の場合は、赤字でも確定申告が必要です。個人の場合は、税金がかからなければ申告の義務はありませんが、申告書の控が事業を行っている証明になります。税金が0円でも確定申告をすることをおすすめします。
豆知識3:青色申告で初年度の赤字を繰り越し可能!
青色申告では、個人事業なら最長3年、法人なら最長9年にわたって損失を繰り越すことができます。その年の損失分を繰り越せば、翌年以降に発生した黒字の金額と相殺となります。準備などで出費がかさみがちな開業初年度こそ、青色申告で赤字を繰り越すべきです。
豆知識4:確定申告で消費税が戻ってくるケースも!
例えば、「開業初年度で経費がかさんで赤字の場合」「土地や建物といった高額な資産を購入した場合」「メイン事業が輸入で免税取引が多い場合」などは、消費税の支払い超過になりやすく、還付申告を行えば還付金が得られます。ただし、消費税の課税方式を「原則課税」にしているなど、還付を受けるには諸条件があります。
経営分析・経営改善
記帳や経理には、ただ収支を記録するだけでなく、その数値から会社の状況を分析するという役割もあります。記帳や経理で集めたデータを分析することによって、「予定通りの利益が出ているのか」「予定と大きな差が出ているところはどこか」「利益が出ていない理由はなぜか」を把握し、経営改善に役立てることができます。
例えば、飲食店なら回転率と客単価を把握できるように客数を記録するなど、必要な事項を日常的に記録することが重要です。
詳しくはこちらから:記帳と申告・税務相談

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7、消費税の仕組みを知ろう

消費税は、基準期間や簡易課税制度などの独特な仕組みがあるため、誤解されることの多い税金です。知らないだけで損するケースもありますので、大まかな仕組みはぜひ知っておきましょう。

課税・非課税

課税売上と非課税売上
売上の中には、消費税の課税対象となるものもあれば、非課税となる場合もあります。例えば、土地の譲渡や貸付、有価証券、国外取引などは非課税です。課税売上と非課税売上が混在していると、必ず区別して集計する必要があります。
課税仕入れと非課税仕入れ
課税仕入れとは、消費税の計算上、課税売上から控除される仕入金額のこと。原材料の購入、広告宣伝費、通信費、水道光熱費などは課税仕入れとなります。特に減価償却資産(10万円を超える消耗品)は所得税と扱いが違い、購入時に一括で課税仕入れとなりますので、注意が必要です。一方で非課税仕入れは、土地や居住用建物の貸借料、給料、法定福利費、税金、保険料などが挙げられます。

申告・納付が必要な人、不要な人

個人事業主の場合、受け取った対価にかかる消費税分を税務署に申告・納付する必要がありますが、すべての方が対象になるわけではありません。

納税が免除される場合
基準期間(申告の年の2年前)の課税売上が税込で1,000万円以下の場合は免税業者となり、申告・納税は不要です。しかし、消費税が返ってくる場合は申告を行わなければなりませんが、事前に届出と一般課税の選択が必要です。

一般課税と簡易課税

一般課税
売上にかかる消費税から、仕入れや経費にかかる消費税を差し引いて納税額を計算する方式。
簡易課税
業種ごとに定められた「みなし仕入れ率」を売上にかかる消費税に乗じ、その金額を仕入れや経費にかかる消費税として、納税額を計算する方式。

基準期間の課税売上高が5,000万円以下の場合、一般課税ではなく簡易課税を選択できます。ただし、選択する事業年度がはじまるまでに届を出さなければならず、簡易課税を選択すると2年間は簡易課税で申告しなければなりません。消費税の計算方式は、将来の事業計画や売上の見込みなどを踏まえた上で、慎重に判断するようにしましょう。

詳しくはこちらから:消費税の仕組みと手続き

税抜経理と税込経理

消費税は預り金のため、税抜経理(本体価格と消費税を別に記録する)が厳密でよいのですが、経理処理が非常に煩雑になります。そのため、税込経理でまとめて消費税を計算する方が簡単です。
しかし、いずれにせよ課税取引と非課税取引を区別する必要があり、経理処理が複雑になります。正しく処理する場合は、会計ソフトを使用するか記帳代行を利用しましょう。

詳しくはこちらから:記帳業務を軽減したい

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8、従業員を雇用しよう

募集の仕方

従業員を雇いたい場合、さまざまな方法で募集することができます。

ハローワーク:管轄のハローワークで事業所として登録し、手続きを行えば、無料で求人を出すことができます。

求人広告:ウェブサイトやフリーペーパーなどの媒体を使う方法です。コストは必要ですが、多くの方に見てもらえる可能性はあります。

人材紹介サービス:コストはかかりますが、希望に近い人材を紹介してくれるので、採用にかかる労力を削減することができます。

自社サイト・SNS:自社のホームページやSNSを利用するのも一手です。人材を募集している旨を手軽に伝えられます。

源泉徴収税の納付

従業員やパート、アルバイトに給料を払う場合、税金がかかります。この税金は、事業主が給料から天引きして納付しなければなりません。

労災保険・雇用保険の加入

従業員やパート、アルバイトを雇用したら、労災保険と雇用保険に必ず加入しなければなりません。労災保険は雇主の全額負担、雇用保険は従業員も一部負担となりますが、保険料は安価なので加入しましょう。
特に業務上の事故による重大な怪我や死亡の場合、その補償のために事業を続けられなくなるケースもあります。万が一に備えて、労災保険と雇用保険には必ず加入しましょう。

労災保険:従業員が業務中や通勤途中に怪我・病気などをした場合に、事業主に代わって国が補償を給付する公的な制度です。

雇用保険:従業員が失業した場合に、生活の安定と就職の促進を目的に失業給付などを行う保険制度です。資格や知識、技術の習得のための専門学校の費用などを一部補助してくれます。

詳しくはこちらから:労災・雇用保険
労働保険事務組合で有利な手続きを
労働保険事務組合は、労働保険の事務処理を委託できる厚生労働大臣の認可を受けた団体です。事務処理を委託することによって、手続きの労力が削減できることはもちろん、「事業主が労災保険に加入できる」「保険料を分割納付できる」といったメリットがあります。 詳しくはこちらから:労働保険事務組合

健康保険と年金の設立

法人及び個人事業で5人以上従業員を雇ったら、全国健康保険協会の健康保険(協会けんぽ)と厚生年金への加入が義務付けられています。費用は従業員と事業主が半分ずつ負担し、従業員の負担分は給料から天引きして事業主が納付します。負担は小さくありませんが、国民健康保険や国民年金に比べると休業補償などの補償があり、また老後の年金が多くなります。
税金や社会保険料を含めて従業員の賃金を決めるようにしましょう。

詳しくはこちらから:協会けんぽと厚生年金

従業員トラブルの未然防止のために

個人事業主や小規模な会社の場合、法律を遵守した労働環境の整備が難しいことが多く、労働基準法違反としてトラブルになるケースもあります。労使トラブルを起こさないためには、労働基準法を理解し、就業規則や36協定の作成も有効です。

就業規則
就業規則は会社のルールブックとも言われ、労働時間や給料、休憩時間など、勤務上の規則を定めたものです。良い人材が集まる良い会社にするために、就業規則を作成しましょう。また、国の補助金や助成金を利用する場合などは、就業規則が必要です。 詳しくはこちらから:就業規則の作成
36協定
正式名称を「時間外・休日労働に関する協定届」と言い、従業員に法定労働時間以上の残業や休日出勤を課す場合は、36協定届を労働基準監督署に届け出る必要があります。 詳しくはこちらから:36協定の作成

採用率アップにつながる福利厚生

充実した福利厚生は、求職者にとって会社の魅力と感じやすく、採用率のアップにつながる大切な要素です。もちろん、費用はかかりますが、できる範囲の福利厚生を考えることも経営の大切な要素です。

安価な共済で福利厚生を充実
「共済」は、お手頃な掛金で最低限の保証を受けられることから、近年人気が高まっています。ティグレグループでは、安価な少額短期保険の「あんしん保障」を福利厚生としてお役立ていただいています。 詳しくはこちらから:福利厚生

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