あくなき探究心でプロテクションフィルムの普及に挑戦する塗装面を強力に保護「24時間、頭の中はフィルムのことでいっぱい」今年3月に完成したばかりの、白を基調にした真新しい建物の中に入ると、数千万円する2台の高級車が圧倒的な存在感を放ちながら並んでいた。ここは、クルマのボディやフロントガラスが傷つかないよう、プロテクションフィルムをはじめセラミックコーティングを施工する工房だ。「日本では多くの人が新車購入時にボディコーティングを行いますが、欧米ではプロテクションフィルムを貼るのが一般的です。日本でも高級車を中心に今後プロテクションフィルムが間違いなく普及していくでしょう。そのための先導役を果たしていきたい」と仲山さんは熱い思いを語る。プロテクションフィルムは、主にクルマの塗装面を保護するために使われる厚みのある透明なフィルムで、飛び石や、日常の擦り傷、洗車による傷などから塗装面を強力に保護する。仲山さんに「このプロテクションフィルムにドライバーの先を突き刺してみてください」と言われ、グイッと押し込んでみるが、フィルムはどこまでも伸びてびくともしない。特に同社が主に扱う米国XPEL社のプロテクションフィルムは世界の市場をけん引する存在だ。「フィルムの性能も年々進化しており、紫外線や熱からも守り、自己修復機能も付加されています。艶消しのフィルムを貼れば、クルマの色をマット調の質感などに変えたり、剥がしたりすることもできるので、個性を発揮したい人にもうってつけです」。仲山さんは19歳のときに、友人の誘いを受けてラーメン店で店長を務めていたが、その後、そのラーメン店が37店舗ほどの規模に成長し、セントラルキッチンでスープやたれをつくる工場のトップにまで上り詰めた。開業。順調に客を増やす一方で、地元の新得町の地鶏を使った無添加の鶏「クルマに囲まれているだけで幸せ」と語る仲山さん有限会社 Kat's Enterprise2029歳で独立し、自分のラーメン店を代表取締役 仲山 克彦さん 東京札幌
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