夏が過ぎ、少しずつ秋に向かうこの時期、事業者の皆さまにぜひ意識していただきたいのが「年末調整の準備」です。毎年やってくるものとはいえ、「気づけば12月目前であわてて処理した」という声も多く耳にします。今回は、従業員を雇っている法人および個人事業主の皆さまに向けて、年末調整をスムーズに進めるためのポイントをお伝えします。・12月の給与や賞与が確定したら、その年・生命保険料控除や地震保険料控除など、・11月に、従業員へ「年末調整の時期です」収集」が大切です。の給与総額と各種控除額を計算します。提出された証明書類の有無や記載内容もしっかり確認してください。・1月31日までに、年末調整を反映した「給与所得の源泉徴収票」を従業員へ交付し、また「法定調書合計表」とともに源泉徴収票も税務署へ提出します。・源泉所得税の納付期限については、次のとおりです。納期の特例の承認を受けていない場合・・・1月10日納期の特例の承認を受けている場合・・・1月20日※右記納付期限が土曜日、日曜日、国民の祝日・休日の場合は、その翌日が納付期限となります。年末調整とは、会社や事業主が従業員の1年間の所得税額を精算する手続きのこと。給与の支払い時に源泉徴収している所得税を、年間の収入や家族構成、各種控除に基づいて過不足を調整するものです。対象は正社員だけでなく、一定の条件を満たすパートやアルバイトも含まれます。従業員の皆さんにとっては「還付金が戻ってくる」「追加徴収が発生する」など、家計にも直結する大事な手続きです。年末調整の流れは、大きく分けて「必要書類の配布・回収」「計算」「精算・提出」の3ステップです。とお知らせし、必要な申告書類を配布して回収します。※後述しますが、スムーズに進めるためには「早めの案内」や「情報まず取り組みたいの年末調整が、従業員情報の整理です。住所、扶養家族の人数、保険加コラム①最近では、年末調整の電子化が進んでいます。国税庁の「年調ソフト」や、クラウド会計ソフトなどを活用することで、書類のやり取りや集計作業が大幅に効率化できます。担当者のITリテラシーによってハードルの高さは変わりますが、ペーパーレス化による事務負担の軽減も期待できますので、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。年末調整いまさら聞けない今から始めるべきこととそのポイント「年末調整の準備」年末調整とは?年末調整の流れ今から準備しておくべきこと年末調整は電子化の波に乗るチャンス①必要書類の配布・回収②計算③精算・提出①社員情報の確認・整備う年す!スト毎年行今の末調整、準備しうちておベから、くのがで 12
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