チームを育て、あとに続く人の道標になるコミュニケーションを楽しむもんじゃ焼きネットをフル活用して事業を軌道に乗せる「太陽の時代」は岡山県では希少なもんじゃ焼きを提供するお店だ。そのめずらしさと食べ放題メニューの多さも手伝って、若い世代を中心に人気を集めている。「お客様の中には初めてもんじゃ焼きを作るという方も多いので、うちのお店ではスタッフがそれぞれのテーブルにある鉄板で調理のやり方を丁寧に解説しています。お客様とスタッフ、お客様同士がわいわい言いながら、もんじゃ焼きをつくることで生まれるコミュニケーションを楽しんでほしい」と、同店を経営する株式会社ARBRE(アルバ)代表取締役の延藤さんは語る。食業界でダブルワークをしていた延藤さん。将来は起業したいと思っていたので、どちらの業界に進むかを考えた結果、飲食業の道を選んだ。「当時お世話になっていた飲食店のオーナーが男気のある人で、その人に憧れていたというのも理由のひとつでした」。もし、ゼロから組織を立ち上げるとしたら、大切にしようと考えていたのは「チームのメンバー全員でよい組織をつくること」だったと言う。「高校時代にサッカーに打ち込んでチームで戦う素晴らしさを知った」のがその理由だ。そんな思いを抱えていた頃、サッカー部時代のチームメイトと話す機会があり、「30歳になったら2人で起業しよう」と決めた。25歳の時のことだ。起業までの5年間、延藤さんはイタリアン、カフェ、居酒屋などで経験を積んだ。もう一人のチームメイトは、東京のIT系企業などで経理をはじめとした経営実務に従事した。「お互いの得意分野を生かし、それぞれが積み重ねてきた経験を店の経営に取り入れていこうと考えました」。コロナ禍が収束の気配を見せつつコミュニケーションを大切にしているという延藤さん24歳の頃、ウェディング業界と飲代表取締役 延藤 雄己さん株式会社 ARBRE24東京岡山
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