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マットレスを10年以上使っていたり、最近、腰や肩、背中に痛みを感じたりするようになったら、買い替えを検討するタイミングと言えます。とは言え、すぐにマットレスを交換するのが難しい場合は、上にベッドパッドを敷いて調整する方法もありますが、これはあくまで一時的な対策です。様子を見ながら、時間的・金銭的な余裕ができたら、新しいマットレスへの買い替えを検討するといいでしょう。枕にも寿命があることを知らない方は意外と多いですが、1・5~3年が交換の目安とされています。枕が高すぎると顎が引けて首のシワやいびき、首や肩の凝りの原因になります。逆に低すぎると、頭に血が上りやすくなったり、舌が喉に下がっていびきの原因になったりするので、適度な高さの枕が必要です。枕を選ぶ際は、試食ならぬ「試眠」が大切。売り場には「ピローフィッター」という専門スタッフがいるので、自分の感覚だけでなく、寝姿を客観的にチェックしてもらいましょう。ただし、店頭ではフィットしていたのに、家に持ち帰ったら合わなかったというケースもよくあります。これはマットレスとの相性が影響しているためです。できれば、枕とマットレスは同じメーカーで揃えると、より理想的な寝姿勢を実現できます。マットレス交換の目安はおよそ10年枕1・5〜3年が交換の目安  具にも寿命があるスペシャル講座夏は夜間も熱中症の危険性があるので、冷房をタイマーで消すのではなく、ひと晩中つけて就寝してください。子どもなら暑ければ汗をかいて起きるけれど、高齢の人はそのまま眠り続けて、熱中症で亡くなってしまうことも珍しくないのです。冷房を使う際、サーキュレーターか扇風機を併用すると空気の循環がよくなりますが、直接風が体に当たらないようにして、エアコンの吹き出し口に向けると効率的です。また、パートナーや子どもと同じ部屋で寝る時は、暑がりの人に設定温度を合わせましょう。ただし、そうなると、ほかの人は冷えすぎるので、夏用の羽毛布団をかけたり、肌の露出を抑える長袖長ズボンのパジャマを着たりするといいでしょう。33POINT 不真面目に取り組むことも大切前号から質の高い睡眠のヒントをいろいろお話ししてきましたが、すべてを真面目に取り組む必要はありません。睡眠改善に必要なことをまず一つ選んで2週間くらい続けてみて、それが習慣になったら、次のことに取り組んでみましょう。くれぐれも真面目に頑張り過ぎないように。できることから一つずつが大切です。温熱感覚マットレス10年1.5-3年枕夏は冷房を止めない03寝

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