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株式会社キタンクラブ代表取締役既成概念を打ち破るヒット商品を連発古屋大貴氏に段ボール製の「ガチャボックス」を考案。それが売上目標の2倍も売れて大きな実績を残すことができました。その後、会社を辞めてキタンクラブを起業したいきさつは何でしたか?会社は大きくなり、売上も入社当時の約4倍になりましたが、そうなると、企画を通すために稟り議書を回したり、上司の承認が必要になったり、自分が本当に作りたい商品が作れなくて不満が鬱積していきました。そんな折に、偶然飲みに行ったお店で、隣の席にいたキャラクター商品販売会社の経営者と意気投合し、その方の支援を得て起業することになり、2006年に会社を辞めてキタンクラブを設立しました。創業して2年くらいは、支援者への恩返しのためにも、まずは事業を軌道に乗せて利益を上げることを目標に、キャラクター商品やご当地商品の販売に奔走しました。独創的な商品を生み出していった経緯にんぎしょ   カプセルトイ・ブームをリードする社員20人未満のユニークな会社まず、古屋社長がカプセルトイ業界に入ったきっかけをお聞かせください。十代の頃は公務員志望で、そのための専門学校を卒業したのですが、地元の市役所で募集がなくて、仕方なく建材メーカーへ就職しました。ところが、仕事がハードで体調をくずしてしまい、「どうせ働くなら好きな仕事をしたい」と転職を考え、求人誌で見つけたのがカプセルトイのメーカーでした。ただし、その応募条件は大学卒で23歳以上。僕は専門学校卒の19歳でしたが、お願いして試験を受けさせてもらいました。応募者は100人ほどいましたが、公務員試験対策で勉強した一般教養が役に立ち、晴れて採用されました。入社後は営業職でしたが、昔から好きだったカプセルトイの企画をどうしてもやりたくて部長に直談判。そして、初めて企画した商品がヒットし、それが認められて新規開拓室へ配属されました。そこでコンビニへの販路を開拓するため今や街のあちこちで見かけるようになったカプセルトイ自販機。最近では専門店も続々と登場するなど今や一大ブームとなっている。そんなカプセルトイ市場で、「コップのフチ子」や「おにぎりん具」といった数々のヒットを生んでいるのが株式会社キタンクラブ。20人にも満たない社員数ながら、独自のアイデアと高いクオリティで魅力的な商品を送り出している。そこで、同社代表取締役・古屋大貴氏に、カプセルトイに込めるこだわりと会社経営に貫く信念を伺った。28

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