物をモチーフとした木彫り作品を制作する彫刻家・はしもとみおさん。その作品群を目の当たりにすると、生命の尊さや、自然とのつながり、そして生きることの意味について深く考えさせられる。どのようにしてそのような作品の世界観が形づくられていったのかを探るため、三重県にあるアトリエを訪ねた。ものづくりジャパンVOL.04ペットの月くん、カワウ、ネコ、龍…。 ギターや本など、はしもとさんが好きなものに囲まれたアトリエには、導かれるように生み出された作品たちがそれぞれに存在感を放っている26兵庫県生まれ。15歳の時に阪神・淡路大震災に遭遇したことをきっかけに「動物の命」をテーマとする芸術家を目指すようになる。2005年東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業。07年愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現在は、三重県の古い民家にアトリエを構え、実際にこの世界に生きている動物をモデルに、「その子にもう一度出逢える」ような彫刻を目指している。各地の美術館で、木彫りの動物たちに間近で触れ合える展覧会を開催するほか、世界からの依頼による動物の肖像制作、フィギュアやオブジェの原型制作や動物たちのイラスト等も手がける。彫刻家はしもと みお氏生き物と魂で通じ合い木彫り作品に生命を木彫り作品に生命を宿らせる宿らせる動
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