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すべての高齢者が楽しく過ごせる社会にのスタート「3年持つかな」不安から訪問先は1日3件に絞るなないろ介護センターは大阪府堺市で訪問介護事業を行っている。創業のきっかけは、社長の西澤晴宏さんが、休眠状態だった警備会社の経営者から「新たな事業を立ち上げたい。ついては経営も任せたい」と相談を受けたのがきっかけだった。「もともと私は別の訪問介護事業所の立ち上げから関わり、経理部門を任されていたため、その経験を生かせる訪問介護事業を始めることにしました」と話す。こうして2010年に事業はスタートした。介護保険制度の仕組み上、事業者に介護給付費が支払われるのはサービス提供月の翌々月になる。「創業時は施設の確保、スタッフの採用など諸費用が多くかかり、介護報酬が入ってくるまでに時間を要するため資金繰りが大変でした。始めてはみたもののらい不安なスタートでした」と振り返る。5グセンターに近い目立つ場所に移転したところ、より多くの人の目に留まるようになり、利用者が着実に増えていったという。なないろ介護センターでは「スタッフに心の余裕があってこそ、品質の高いサービスの提供が可能になる」という考えのもと、スタッフ1人が1日に訪問する利用者を3か所に抑えている。「多くの事業所では1日5、6くらいでしょうか」と西澤さん。スタッフが1人ひとりの利用者としっかり向き合い、コミュニケーションを図ることで信頼関係が強固になり、笑顔で接することができるようになる。利用者宅への移動についても「夏の暑さ、冬の寒さをしのげるように」と、自転車ではなく車の使用を許可している。「別の事業所で働いていた方が、疲れ切った顔で面接に来てくれたのですが、うちで働くようになってからいきいきとした表、3年も持つかなと思うく年目に事務所をショッピンか所は訪問しているので半分スタッフがストレスなく働ける環境づくりを一番に考える西澤社長24株式会社Wood(訪問介護事業所 なないろ介護センター)代表取締役 西澤 晴宏さん東京八尾

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