門真市にあるイズミヤショッピングセンター門真2階にあるゆめ伴プロジェクトの拠点を訪ねると、壁を埋めるようにたくさんの折り鶴が飾られ、「DREAM(TRUE)」という文字がかたどられています。「鶴を折ることでたくさんの人と交わることができる。折り鶴はコミュニケーション鶴(ツール)でもあるんです」と代表の森さんは大阪らしいノリのよい笑いを交えながら語ってくれました。一角のテーブルでは近所から集まってきた人たちが折り鶴をつくりながら話に興じています。「高齢者に限らず、近所の人たちや学校帰りの中高生たちが寄ってくれることもあります。誰もが好きな時に折り鶴を折るために気軽に集まれる場所です」。介護関連会社でケアマネジャーを務めていた森さんは介護の現場に日々従事しながら限界も感じていました。「施設に入ったり、通い始めたりすると、それまでの地域とのつながりが薄れて引きこもりやすくなってしまいます。だから、外に出て人と交われるようになるまでサポートしたいと思うようになりました」。思いを実現すべく、大阪府立大学の大学院に通い地域福COME鶴~ ゆめ伴プロジェクト代表•総合プロデューサー介護支援専門員 森 安美(もり やすみ) 介護関連会社でケアマネジャーを務めた後、退職。大阪府立大学(現大阪公立大学)大学院で地域福祉の研究に携わる一方、門真市を中心に地域活動を実践。2018 年に、認知症の人が輝ける場を創出する「ゆめ伴プロジェクト in 門真実行委員会」を発足させ、総合プロデューサーに就任。2021年には政府主催の第5回ジャパンSDGsアワードで同プロジェクトが「特別賞」を受賞。現在は、大阪・関西万博に向けTEAM EXPO 2025 折り鶴JAPAN実行委員会の活動に注力している。4月13日に開幕した大阪・関西万博の来場者休憩所では、壁一面に飾られた5万羽の折り鶴が訪れる人たちをおもてなししています。この折り鶴をつくったのは「ゆめ伴(とも)プロジェクト」に参加する認知症や高齢者の人たち。同プロジェクト代表の森安美さんは、「認知症になっても社会とつながり、役割を持つことで生まれる一人ひとりの『いのちの輝き』を来場者に感じてもらいたい」と話しています。インタビュー10人人ととふふれれああいい、、役役にに立立つつここととでで輝輝くく自分の葬儀など誰に頼めば・・・身元保証人がいない・・・NEWS 02NEWS 04万博来場者を折り鶴でおもてなし万博来場者を折り鶴でおもてなし社会とつながる場をつくる社会とつながる場をつくる認知症になっても認知症になっても
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