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男性社員に2週間以上の育児休業取得を橘 ティグレグループでは現在全国28拠点で500名を超える従業員が働いています。特に直近の5年間は積極的に採用に取り組んだ結果、入社5年以内の社員が全社員の半数以上を占めています。そうした従業員の皆さんにいかに働き続けていただくかが大きなテーマであり、そのためにもワーク・ライフバランスの取り組みが大切だと感じています。まずは、ワーク・ライフバランスに取り組む意義と現状についてお聞かせください。は、1960年代から90年代までは労働力人口が子供と高齢者に比べて多い人口ボーナス期であったことから、おのずと経済成長を促していたのに対し、90年代後半以降はその人口構造が逆転し、経済成長を阻害する人口オーナス期に入っているということです。人口ボーナス期は、男性は仕事、女性は家庭と役割分担を徹底し、男性が長時間労働をし、大量に均一なモノをつくって売ることで効率的に成長することができました。ところが人口オーナス期の社会を支えるには、男女両方が働ける職場を作り、育児や介護などの事情を踏まえ、短時間で成果を出すことが求められるようになりました。小室 まず皆さんにご認識いただきたいの働き方改革に取り組んで会社を根本的に変えれば、社員の満足度・やる気も向上し、業務を効率的に行うべく工夫をするので業績アップにもつながります。優れた従業員に定着してもらうには、組織に愛着を持っていきいきと働いてもらう必要があります。そのためには育児をしやすい環境を整えることはもちろんですが、育児・介護事情にだけ注目をするのではなく、職場では言いづらい、不妊治療やお子さんの障害といった、すべての人にそれぞれのライフがあることを前提に組織全体で働き方を変えていく必要があります。意識を変えるためにぜひ取り組んでほし   8産後すぐに男性が育休を取り、2人の育いのは、男性社員に2週間以上の育児休業を取得してもらうことです。今、産後の妻の死因の1位はなんと自殺です。1人で育児をすることは非常に困難で、産後2週間~1カ月に産後うつのピークがあります。児スキルを初めからそろえておけば、その後も助け合いながら育児をすることができます。出産直後に男性が一緒に育児にコミットした夫婦は、そうでない夫婦に比べ、妻の夫に対する満足度が20%上がり、夫が働いている間に困難があったとしても妻からいつも応援してもらうことができます。ングで実績を上げている小室淑恵さん。今の日本になぜグレグループが抱える課題を通して、社員のやる気・満足いただきました。株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長対談 Part2DIALOGUE小室 淑恵職場を目指して

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