Plusone632
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商品の回転を主眼に置き、輸出にも挑戦ゃひ焼してしまったのだ。「保険金狙いで火事を出したのではないか」とあらぬ噂も立てられた。「そもそも保険にも入っていませんでしたし、自ら事業をつぶすようなことをするわけないんですけどね」。その後も嫌がらせが続き、事業継続を断念した。失意のうちに次の事業を探る中で、ドイツから外国車を輸入するビジネスを少しずつ始めた。その後はパンを焼くオーブンやトレイなどの輸入も始めた。そんな矢先、今度は新型コロナウイルス感染症拡大に苦しめられる。そして、2021年10月に中古車販売事業を立ち上げた。「もともと私自身が車好きだったこともあります。息子も車が好きで、自動車整備学校に通い始めたので、いずれ事業を継ぐ息子のために下地を作っておきたいという思いも強くありました」と、長男の西塚社しん賓さんのことを思いやる。当初は外国車を扱っていたが、様々な外国車、国産車を扱ううちにトヨタのレクサスを多く扱うようになった。「僕自身が乗ってみて、乗り味が格段に違うということを実感したというのが一つの理由です。また、外国車は中古車になると値段がすぐに落ちるのに対し、レクサスは落ちず、しっかり利ザヤがとれる「大事なことは商品を在庫としてところが魅力です」。現在はオークションで車を仕入れ、ネットでオーダーを受け付けているほか、購入した車を他のオークション会場で売って転売益を狙うこともある。「実際に購入した車が買った値段より下がってしまい、損したこともたびたび。失敗を繰り返しながら学んでいっています」。リスクを減らすため、自分が足を運ぶことのできない遠方のオークション会場から車を仕入れるときは、現地の人に依頼をして車を動画で撮影して送ってもらってから購入を判断しているという。息子の社賓さんが一級自動車整備士の資格を取得した後には、自動車整備事業にも本腰を入れ、自社で仕入れた中古車を整備して販売するビジネスも強化する計画だ。むだに寝かせないこと。買った車を少しでも速く回転させることを常にビジネスの主眼に置いている」とバヤツさん。そして、近い将来、日本で仕入れたポルシェやフェラーリなどの外国車の海外輸出についても、仕入れから短期間で売却しやすい手離れの良いビジネスとして増やしていくつもりだという。廃棄家電の回収・転売から、中古車の販売、そして輸出へと、新しい事業に挑み続けるバヤツさんが常に心掛けてきたのが「だれもやらないことをやること」だ。「リスクはあるが、その分利益は出る」。バヤツさんがこの先さらにどんなビジネスに挑もうとしていくのか、楽しみは尽きない。株式会社R.B.C息子の社賓さん(左)も父譲りのクルマ好きだ29ホームページでは、取り扱い中古車の在庫を随時更新している事業内容/中古自動車販売〒344-0123 埼玉県春日部市永沼155-2TEL:048-795-8651 FAX:048-795-4089https://www.rbcgroup.jp/

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