Plusone630
27/36

先見の明を持ってIT事業に挑戦かった。「本当に毎年大変な思いをするのですが、『また来年もよろしくね』という参加者の声に支えられて毎年続けてきました。過去の実績から積み重ねた“バス旅行ノウハウ”は地域に還元すべきです。正直、事業所の従業員のみでも実施することはできますが、地域の方々を巻き込むことによって地域恒例のイベントにしたいと考えています」意外なことに、コロナ禍で中断を余儀なくされているバスツアーの再開を強く願っているのは、若手従業員だという。「バス旅行の取り組みは地域貢献のみならず、従業員の成長機会に繋がります。旅行をする前に必ず伝えていることが“やってあげる”のではなく、“一緒に楽しむ”意識を持つことで私たちの意識は必ず利用者に伝わります」介護福太郎の方針の一つに“私たちが満たされ、幸せでなければ相手にしてあげることはできない”という考え方がある。コップに水がなければ、相手に分け与えることはできない。松嶋社長は従業員のコップに水を注ぐべく、誕生日にはケーキを振る舞ったり、家族を招待してバーベキューを開催したりするなど、仕事以外でのコミュニケーションも積極的に行っているという。「介護事業の管理体制は、世の中介護福太郎のもう一つの経営方針に掲げられているのは「DXの推進」相変わらず紙ベースでの管理が常態化している介護事業と、近年の急速なデジタル化は相反するようにも思える。2019年に発足したばかりのIT事業部では、従業員を外部の企業へ出向させ、さまざまなプロジェクトへのの参画を通じてIT技術の習得を図っている。出向時の契約は3カ月更新だが、既に2年間の経験を積んだ。で急速に進むデジタル化に対応できていません」今後、人口減少と超高齢社会が同時に進む中で、業務効率の抜本的な改善が必要になることは間違いない。「出向中の従業員からIT技術を学び、いつか介護福太郎独自の開発ができる体制を作っていくことが目標です」時代に先駆けて地域に必要となる事業を推進してきた介護福太郎。介護事業のIT化が進めば、業界の多くの課題を解決してくれることは確実だろう。有限会社介護福太郎会津地方で介護事業に参入して、来年で創立30周年を迎える2712年分の思い出がずらり。再開が待ち望まれるバス旅行集合写真事業内容/介護事業、IT事業、NPO法人事業〒965-0037 福島県会津若松市中央二丁目1-21TEL:0242-37-2166 FAX:0242-85-7021http://www.kaigofukutarou.com超高齢社会に向け介護事業のIT化を図る

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る