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堅い地盤と新事業のシナジーで業界屈指のIT化を目指す介護業界を先駆け培った堅い地盤培ったノウハウを地域へ還元コ古い町並みが残る23万石の城下町であった会津若松市で、福祉用具のレンタル・販売事業を展開しているのは松嶋加代子社長が代表取締役を務める有限会社介護福太郎だ。介護保険制度が始まり、ベッドメーカーの大手フランスベッドの介護事業代理店として参画したのがきっかけだという。市内や市近郊の介護施設はもちろん、会津若松市をはじめとした行政が主な取引先となるため、規模が大きい上に倒産による貸倒れリスクがほとんどない。堅い地盤から枝葉を伸ばし、2012年にはフィットネスクラブの要素を取り入れたデイサービスを会津若松市、喜多方市の2箇所で開始。午前・午後の2部制で2時間ずつ運営する『悠悠いきいき倶楽部』では、マシンを使った筋力トレーニングやゲームを行う。高齢者が可能な限り在宅で、自立した生活を営むことができるよう支援する短時間制のデイサービスだ。世界に先駆けて超高齢社会を迎える日本では、2035年には団塊世代が85歳を迎え、団塊ジュニアが65歳の高齢者となる。国としても元気な高齢者の支援や在宅介護の推進などを掲げており、高齢者の生きがいと健康づくりが課題だ。「運動だけでなく、短時間でも顔を合わせて話すコミュニケーションが利用者様の若さを保つ役に立っていると思います」と介護予防の重要性を語る。ロナ禍で中断するまでの過去パーや看護師のボランティアを募り、年に一度のバス旅行が続いていた。車椅子で乗車ができるリフトバスを何台も連ね、松島や白河、仙台などの奥の細道を巡った。道中のバイタルチェックは欠かさず実施。ベッドが必須の宿探しも楽ではな事業拡大の挑戦を続ける松嶋社長2612年間、施設利用者と地域のヘル有限会社介護福太郎代表取締役社長 松嶋 加代子さん東京会津若松

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