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   ・証券会社の口座の取引状況がわ・ゴルフ会員権の資料(預託金が・所有していた不動産の登記情報えておきましょう)かるもの確認できる資料)や売買契約書、使用状況がわかるもの(写真など)・被相続人、相続人の印鑑ここまで準備をしたら、当日を迎える準備は万全です。あまり心配しすぎずに当日を待ちましょう。①開始前税務調査は原則として朝10時からスタートします。依頼している税理士には1時間くらい前に来てもらい、当日の心構えなどを聞いておきましょう。また、税務調査に必要な資料はあらかじめ実地調査をする部屋にまとめておきましょう。あっちこっちに資料がある状態ですと、調査官と一緒に家の中を歩き回ることになってしまいます。②調査開始ます。調査官は通常2名でやってきます。一人はメインで話をしたり質問をする役割で、もう一人はメモを取ったりコピーや写真を撮ったりします。全員が揃い席に着きましたら、最初は雑談が始まります。天気や近所の話など全く内容と関係ない話が多いですが、緊張しすぎて余計なことを話さないように心がけましょう。ひと通りの雑談が終わりますと、亡くなった方の生い立ちや職歴、趣味などのヒアリングが始まります。お金のかかる趣味や骨とう品の収集などの趣味があった場合、申告内容と話の内容にズレがないか、事前に税理士と打ち合わせをしておきます。質問内容は多岐にわたりますが想像で答えず、分からないこと、知らないことははっきりと伝えましょう。亡くなった方の生前の話ですので、全部知っている必要はありませんし、調査官もそこまでの期待はしていません。午前中はヒアリングで終わることが多く、ここで一段落してお昼休憩となります。なお、調査官は必ず外で食事をとりますので、昼食の準備は必要ありません。③調査再開午前中の質問内容を踏まえて、通④まとめ帳や貴重品の保管場所などを実際に確認していきます。事前に揃えておいた資料は積極的に出す必要はありませんが、言われたら出せるようにしておきましょう。無理やり家探しをされたりすることはありませんが、部屋や金庫などを「見せてほしい」と求められた場合に拒否するのは心証が良くありませんので、できれば隠さずに見せましょう。また、調査官が事前に調べて気になっていることがある場合にも、この時間に具体的に指摘されることになります。一通りの確認が終わると調査官が今日のヒアリングに対する回答などを書面にまとめて署名押印を求めてきます。一緒に立ち会った税理士にも内容を確認してもらい、問題なければ署名押印をします。また場合によっては相続人に対して「相続財産以外の所有財産」という書類の記載を求められることがあります。こちらは強制ではありませんが、全てを正確に記載して提出した方が調査が早く終わる可能性があります。なお、あまり多くの財産を書きたくないという心理が働くかもしれませんが、ここに記載しなかった財産は相続人が認識していなかった財産(名義預金など)と疑われる可能性がありますので注意が必要です。ここまでで実地調査は終了となります。この後は調査官と税理士が電話等でやりとりを行い、申告漏れがあれば修正申告をして納税、という流れになります。なお、内容によっては再調査などの可能性もありますので、資料を片付けるのは申告が終わるまで待っていましょう。いかがでしょうか?相続税の税務調査は非常に緊張して疲れる1日になるかと思いますが、故意に隠した財産がなければ必要以上に不安に思う必要はありません。逆に誰も知らなかった財産が出てきてプラスになることもあるくらいです。もし皆さんがこれから相続税の申告をする立場になった場合には、しっかりと書類を整理して税務調査を怖れる必要がないような申告をしていきましょう。調査当日おわりに10時になったら調査官がやってきティグレニュース13TIGRE NEWS

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