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失敗してもいいからやってみること"備蓄"による本マグロを使っていま木村 橘 7橘 橘 け 木村 さまざまなアイデアをかたちにしていく行動力が素晴らしいと思います。もし課題に直面したら、どのように立ち向かっていけばよいのでしょうか。まず行動すること。机の上で考えているのではなく、失敗してもいいからやってみることが大切です。思いもよらないことが起きたり、やることが楽しくなってきたりします。また、即断即決も大事なことです。私は5分考えていい考えが思い浮かばなかったら、明日に持ち越すか人に意見を聞く。ダラダラと考えて時間を無駄にしてはいけません。コロナ禍で人が対面で会うことが難しい時代になっていますが、人と人が胸襟を開いて付き合うことの大切さを教えていただいたような気がします。コロナ禍で水産資源の確保は問題なくできているのでしょうか。もともと本マグロに関しては、す。これは私が構築したシステムで海に作った天然の生いす簀に本マグロを入れ、そこで育て、産卵もさせ、資源を増やしながら高品質の本マグロの安定供給を実現させたものです。魚介類や食材はリスクを分散して複数箇所から仕入れているのでコロナ禍だからといって問題はありません。が減るのではと心配されていましたが、むしろ溶けた氷からものすごい量のプランクトンが出てきてそれを食べる魚が増えています。水温の変化により魚も適応できる温度のところに移動していますが、総体的に資源はむしろ増えつつあります。地球は誕生して5万年前までは氷に覆われていました。人類最初の建物は1万5千年前に作られたと言われており、世界を飛び回れるようになったのは大航海時代のほんの500年ほど前です。近年の進歩はあまりにも急ですが、何が本質かをしっかり見極めて動くことが大事だと思っています。大局観を持ってビジネスを考えることが大事だということですね。最後にティグレの会員企業に元気をいただけるようなメッセージをお願いします。他人から見れば苦労と思うようなことにも直面してきましたが、どんなときにもこうすれば人や社会が喜ぶだろうという思いを持って仕事に向かっていたので苦になりませんでした。「自分は働いてやっているんだ」という考えが一番ダメ。目標や夢に向かって「自分は働かさせていただいているんだ」と考えるようにしたら物事の捉え方が変わります。私は従業員やスタッフに人生"明るく、楽しく、元気よく"と、常日頃伝えています。経営者にもそうであってほしいです。そしてお客様が喜ぶまで一生懸命努力すれば、楽しく面白い人生になります。ぜひ、胸を張って生きてください。木村 大阪府松原市出身、1979年に中企連(現ティグレ)松原事務所に入社後、業務部長や大阪の堺支店長を経て、2015年に取締役就任。2017年からティグレグループ代表として、ダイバーシティ経営を軸に、人材育成と人財活用の組織再編を行い、多様なキャリアプランの育成システムの整備で業績及び雇用を拡大。また、ICT推進による事業の効率化の達成ならびに生産性の向上に取り組む。45億年の歴史がありますが、そもそも30年ほど前から温暖化で北洋の魚橘 悦二 (たちばな えつじ)ティグレグループ代表

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