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今回は、相続税の税務調査のポイントについて説明していきます。相続税の税務調査を受けたことがある方は少ないのでは?と思いますので、①相続税の税務調査とはどういうものなのか?②相続税の税務調査の連絡があったらどうすればいいのか?の2つのパートに分けてお伝えしていきたいと思います。相続税の税務調査には、・簡易な接触・実地調査の2種類の調査方法があり、さらに実地調査は「任意調査」と「強制捜査」の2つに分けられます。「簡易な接触」という言葉はあまり聞き慣れないかと思いますが、電話や文書による連絡や相続人を税務署に呼ぶなど「税務職員が訪問しない調査」のことを言います。訪問による税務調査がやりにくかった令和2年度はこの「簡易な接触」の件数が過去最高となっており、今後も増加していくものと考えられています。また簡易な接触による追徴税額も過去最高となっているので注意が必要です。次に任意調査ですが、こちらは税務職員(だいたい2名)が相続人の自宅に訪問する形で行われます。税務署から事前に連絡がきますので、日程調整をしてスタートします。申告を税理士に依頼している方は税理士のところに連絡がいきますので、一緒に立ち会える日を調整しましょう。一方で強制捜査の場合、事前に連絡はなく抜き打ちで自宅などに調査が入ります。この強制捜査は、任意調査を拒否した人や明らかな脱税が疑われる人に対して行われます。たいていは任意調査となりますので、過度に怖れる必要はありません。と約20%の確率で実施されています。また連絡が来る時期は申告した年の翌年か翌々年の8月~11月税務調査は簡易な接触を含めるごろが多くなっています。これは税務職員の人事異動が毎年7月に行われ、その直後から次の人事異動までの1年で調査を進めていくのが一つのサイクルになっているためです。ここからは税務調査が入りやすいケースを見ていきたいと思います。① 相続財産の額が大きい次に、相続財産の額が大きい方も税務調査の割合が高くなります。特に相続財産が2億円を超え相続税の税務調査であわてないために(前編)はじめに相続税の税務調査の種類税務調査の確率と時期どんな人に税務調査が入るのか相続税の税務調査のポイント12NEWS 02NEWS 04 

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