Plusone629
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こ≒≒:のことがあった時に、そこから必要なお金を支払う助け合いの仕組みで、現在では生命保険、損害保険といったかたちで商品化されています。その特性から、預金は三角、保険は四角と言われます。(図1預貯金と保険の違い)。預金は時間とともに少しずつ貯まっていくのでいつ起きるかわからない「まさか」の時に必要な金額には足りませんが、保険はその「まさか」の時に必要な金額を保障してくれます。死亡・高度障害を保障する保険には3つの種類があります。保険期間が一定で掛け捨てタイプの「定期保険」、保険期間は一定で、保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる「養老保険」、保障が一生涯続き、何歳で亡くなっても保険金が支払われる「終身保険」です。保険を考えるには、その「まさか」の時に家族が必要なお金を知る必要があります。(図2:「まさか」の時に家族が必要なお金を知る)例えば、厚生年金に加入中の40歳の夫が死亡した場合を想定します。32歳の妻、7歳、5歳の子どもが遺のされ、夫の死亡時の給料は35万円でした。月≒8400万円。この5100万まずは妻が平均寿命(88歳)まで生きた場合にかかる支出を考えてみましょう。遺族の生活費は毎月25万円(夫の収入の7割)×17年(末子が5100万円。末子が22歳以降、妻が88歳になるまでの期間は、毎月円、8400万円に子どもの教育費2000万円、そして住宅費+αを加えた額が総支出1億5500万円+αです。これに対し収入額はどうなるでしょうか。預貯金額1000万円に妻の収入2000万円、これに遺族年金の5700万円と老齢年金1800万円を合わせると1億500万円になります。この総支出と総収入の差額である5000万円+αが必要な保障額となります。こうして必要な保障額を把握したうえで、保険の内容を確認しましょう。ポイントは4つ。万一や病気やけがなど「どんな時」に受け取れるか。保険金や給付金・年金として受け取る額は「いくら」か。将来も払い込むことが可能か「保険料の負担」も考えなくてはいけません。そして何年間、何歳まで、一生涯など「いつまで」保険期間があるのか確かめましょう。払い込んだ保険料に応じて、一定の金額が契約者のその年の所得から差し引かれる生命保険料控除があり、所得税、住民税の負担が軽減されます。万一に備え、現在の自分の権利を確かめ、未来のイベントにかかる費用を確認し、お金の基礎知識を得て、まさかへの備えを怠らないようにしましょう。「まさか」の時に必要なお金を知る保険選びで確認しておくべきこと収入支出18万円(給料の5割)×39年×12カ22歳になるまでの年数)×12カ月≒112,0005,1008,400図2【例】支出計15,500万円+α−収入計10,500万円=必要保障額5,000万円+α住居費教育費遺族の生活費25×万円給料の7割18×万円給料の5割1212支出計15,500万円+αα万円万円万円必要保障額5,000万円+α預貯金等妻の収入遺族年金老齢年金1,000万円2,000万円5,700万円1,800万円収入計10,500万円夫:厚生年金加入中の死亡(40歳)、死亡時の給料35万円妻:(32歳)と子ども(7歳と5歳)が遺された場合17×末子22際になるまでの年数39×万円末子22歳以降妻88歳になるまでの年数「まさか」の時に家族が必要なお金を知る

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