Plusone628
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基本的なM&Aにおける査定価格の相場はスライド1の通り。もちろんこれだけではないが、年商10億円以下の小規模案件が主体であり、市場の案件化数が多いことも業種特性の一つである。年間収益を表すEBITDA※(イービットディーエー)の2~4倍とは、2~4年分の収益見込みということ。株式譲渡の場合はさらに純資産が加算される。直近期の決算は各社ともコロナ禍の影響で満足のいく経営ができておらず、営業利益は大きく赤字だが、時短協力金や雇用調整助成金などの雑収入で当期純利益は黒字となり、銀行借入が大きく膨らみ、現預金も増加している。このイレギュラーな決算数値だけで企業の価値は評価できないとしつつも、コロナ禍前の決算数値で評価できないのも事実。コロナ禍前の状態に戻るという発想は売り手にも買い手にも既にないのが現状である。つまり、過去の実績を参考情報に対象会社が持ち合わせるさまざまな資産・特性を踏まえて、買い手がどのような成長曲線をイメージできるかに大きく左右される。「時間を買う」というのはM&Aにおいてよく聞かれるワード。買い手は効率的に事業規模、つまり売上拡大を目的としてM&Aに取り組んできた。これは飲食企業において店舗数の増加を示していた。しかしコロナ禍により、店舗数の増加ではなく「ストーリー性のある事業展開」がキーワードになりつつある。これは、あくまで他社には1店舗から可能な飲食業界のM&Aコロナ禍で一変した買い手ニーズ飲食業界におけるM&Aの価格相場コロナ禍で変化した、買い手が求める案件とは1億7,000万円※キャッシュベースの利益のこと。EBITDA=経常利益+支払利息+減価償却費成約額成約額M&A16スライド1M&Aにおける査定価格の相場株式譲渡の場合×事業譲渡の場合実質EBITDA実質EBITDA×2〜4年2〜4年純資産説説すするる。。おおけけるるMM&&AAのの市市場場でではは何何がが求求めめらられれ、、どどうう変変化化ししてていいるるののかかをを解解食食企企業業ととししてて生生きき残残るる道道筋筋もも大大ききくく変変化化ししてていいるる。。今今、、飲飲食食業業界界にに飲飲食食業業界界ははココロロナナ禍禍のの影影響響でで様様変変わわりりしし、、消消費費者者のの行行動動変変化化かからら飲飲1億8,000万円+NEWS 05NEWS 04

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