Plusone627
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景に、働き方を変えて企業の活力を高めたいと考える経営者が増えています。不確実な変化に直面し続ける中で、コクヨができることを真剣に考えた結果、オフィスビル全体をフルリノベーションするという大胆な試みをすることにしたのです。ビル全体で新しい働き方を実験する試みは世の中にないと思います。徹底的にお客様の立場になって、試して、創って、提案することが、イノベーションを起こすための会社の源泉となっています。橘 オフィスを見学させて頂きましたが、カタログを見ただけではわからない人の動きまでリアルに見ることができ、お客様もイメージしやすいと感じました。社員一人ひとりがお客様にご挨拶をしてくださるのも印象的です。ティグレにも確定申告の時期に多くのお客様が来社されますが、緊張して来られた様子の方も、社員の挨拶でリラックスするようで、挨拶は「また来たい」と思って頂くための大切な心がけだと感じました。 ところで、昨年は2030年に向けて長期ビジョン「CCC2030」を発表されましたが、どのような思いで策定されたのでしょうか。黒田 コクヨは文房具、オフィス家具、オフィス通販事業を中心に展開してい黒田 英邦 (くろだ ひでくに)コクヨ株式会社 代表取締役社長1976年、兵庫県生まれ。甲南大学、ルイス&クラークカレッジ卒業後、2001年4月コクヨ株式会社入社。ファニチャー事業の法人営業、経営企画部長、代表を経て、15年より代表取締役社長に就任。2021年2月、長期ビジョンを発表、企業理念を刷新した。変化する顧客ニーズを捉えて、働き方や学び方の新しい体験を次々と生み出していくことで、持続的な成長の実現に取り組んでいる。橘 悦二 (たちばな えつじ)ティグレグループ代表大阪府松原市出身、1979年に中企連(現ティグレ)松原事務所に入社後、業務部長や大阪の堺支店長を経て、2015年に取締役就任。2017年からティグレグループ代表として、ダイバーシティ経営を軸に、人材育成と人財活用の組織再編を行い、多様なキャリアプランの育成システムの整備で業績及び雇用を拡大。また、ICT推進による事業の効率化の達成ならびに生産性の向上に取り組む。5

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