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クラウドファンディングで、新規事業の資金を調達するネットを駆使した新しい資金調達方法クラウドファンディングとはCrowd(群衆)とFunding(資金調達)を組み合わせた造語。斬新なアイデアや市場に出したい製品・サービスなどを、インターネット上で公開することで、そのプロジェクトに賛同し、出資したいと考える個人から資金を提供してもらう仕組みだ。実際にクラウドファンディングで出資者を募集するには、それを仲介する専門の運営会社のサイトを利用するのが一般的だ。つまり、プロジェクトのためにお金を集めたい「実行者」は、クラウドファンディングサイトでアイデアやプランを公開し、そのページを閲覧して賛同する「支援者」が資金を提供する。募集期間内に、設定した目標金額が集まり、プロジェクトが成立したら、実行者は支援者に出資の対価として、約束したリターンを送る。また、運営会社には受け取った支援額に応じた手数料を支払うというわけだ。購入型と寄付型の2つの仕組みクラウドファンディングの仕組みは大きく2つに分けられる。①資金の提供者が出資に対する対価(リターン)を得られるもの→「購入型」②対価を得られないもの→「寄付型」このほかにも、資産運用色が濃い「投資型」「融資型」と呼ばれる「金融型クラウドファンディング」もある。「①購入型」は最も多く使われているクラウドファンディングで、出資の対価として新商品を優先的に購入したり、限定サービスを受け取ったりする「リターン」が得られることが出資者のメリット。文字通りお金を出してモノやサービスを手に入れられるから「購入型」と言われる。「②寄付型」は、出資に対する「リターン」が設定されていないクラウドファンディング。支援者は対価を求めず、実行者は集めた資金を寄付金として受け取ることができるので、NPOや自治体などが社会問題解決や地方創生などの活動資金を募る際に利用することが多い。ここでは中小企業が新ビジネスの展開に役立つ「購入型」のクラウドファンディングについて見ていこう。2つの募集方式クラウドファンディングには、募集方式によって次の2種類がある。①All or Nothing 方式中小企業にとって資金調達は悩みのタネ。とくに新しい商品やサービスの開発・発売にはまとまったお金が必要となる。従来なら自力で貯めるか、金融機関や投資会社などに頼るしかなかったが、最近ではインターネットを活用して、不特定多数の人たちから資金を調達する「クラウドファンディング」も広く使われるようになってきた。そこで、中小企業がクラウドファンディングを活用するための基本知識をまとめてみた。クラウドファンディングの仕組み夢の新商品を世に出したい現在 1,000,000円支援 100人残り 100日▶ プロジェクト紹介ページクラウドファンディング運営サイト支援者実行者閲覧公開支援リターン(お返し)資金手数料Crowdfundingインターネットを使った、新しい資金調達のカタチです30

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