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木村橘  7橘   橘 橘 木村木村木村都市対抗野球で留学生を採用し、海外部門で活躍してもらう橘 「いいものを安く」という考えが染適正な価格で売ることは、日本のものづくりを守ることにもつながります。み付いている日本の多くの企業にとってとても勇気づけられるお話でした。近年は、外国人留学生の採用にも力を入れられているそうですね。ミキハウスの商品は海外でも高いニーズがあります。いずれは海外の現地法人、店舗で活躍してもらうことを期待して留学生の採用を増やしています。ロシア、イタリア、中国、韓国、タイ、ベトナム、パキスタンなど様々な国の留学生を採用しており、日本人より留学生の採用が多い年もあります。すでに母国に戻って活躍してくれている社員も出ています。ティグレでは協同組合を設立し、海外実習生の受け入れ事業を行っています。コロナ禍でここ2年ほどは受け入れがストップしていますが、いずれ再開したいと考えています。べてどんどん安くなっており、留学生が留学先として日本を選ばなくなるのではないでしょうか。コロナ禍で留学生の数自体も減っており、いずれ取り合いになるのではと心配しています。日本の給料は世界の先進国と比ミキハウス様は今年創業50周年を迎えられました。おめでとうございます。記念イベントは考えておられるのですか。あるのですが、硬式野球部の選手に運営してもらっています。大学生でドラフト会議に指名されずに社会人チームに進んだ選手は2年間指名を受けられないルールがあるので、次のチャンスまでの間プレーできる機会を、と預かっている選手もいます。その選手たちが今年都市対抗野球近畿地区で勝ち進み、16年ぶりに全国大会出場を決め、三重県伊賀市に物流センターがで報告会も行い、本戦に向けて社内は大変盛り上がっています。 50年を振り返ってどのようなお気持ちですか。オイルショックや大店法の廃止、リーマンショック、そして今回のコロナ禍など10年ごとに大きな逆風が吹き、ブレーキがかかりました。その中でも付加価値を追求し、いいものを適正価格で売ってきたからこそ、ここまで来ることができたと感じています。これからの50年に向けて、質の高い商品、サービスを武器に「ベビーといえばミキハウス」と世界中で言ってもらえるような、世の中になくてはならない会社でありたいと思っています。今般のコロナ禍でも多くの中小企業が苦しんでいますが、その中でもピンチをチャンスに変えて業績を伸ばしているところもあります。価格競争よりも付加価値をという今日のお話をヒントに、前を向く企業の支援に一層力を入れていきたいと思います。本日はありがとうございました。大阪府松原市出身、1979年に中企連(現ティグレ)松原事務所に入社後、業務部長や大阪の堺支店長を経て、2015年に取締役就任。2017年からティグレグループ代表として、ダイバーシティ経営を軸に、人材育成と人財活用の組織再編を行い、多様なキャリアプランの育成システムの整備で業績及び雇用を拡大。また、ICT推進による事業の効率化の達成ならびに生産性の向上に取り組む。50周年に華を添えてくれました。本社16年ぶり全国大会へ橘 悦二 (たちばな えつじ)ティグレグループ代表

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