Plusone No.624
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  橘 橘 5渡辺渡辺中小企業はシニアの活用を人材派遣業からスタートし、人に関わるさまざまな社会課題を解決するために事業を展開してきたパソナグループが淡路島への本社機能の一部移転で目指すもの、そして、地方に雇用を生み出し、元気づけるためには何が必要なのか。同プロジェクトを主導し、自らも淡路島に移住した渡辺尚副社長執行役員に聞いた。ティグレでは4年前から本部にダイバーシティ推進チームを設けました。従事していただいているほか、出産などのライフステージや親の介護で仕事を離れざるを得ないことがあってもストレスなく職場復帰できる組織づくりを目指しているところです。パソナグループはこれまで先駆的にダイバーシティの取り組みをされてこられましたが、ティグレ、また会員企業がさらにこれを進めていくにあたってのアドバイスをいただけますでしょうか。弊社は女性活躍推進に早くから取り組んでおり、現在、管理職の51%が女性で、役員も31%を女性が占めています。中小企業の皆様にアドバイスできるとすれば、シニアの方々の活用をもっと進めていけるといいのではないでしょうか。当社でも一昨年以来、定年退職された方々をエルダーシャインとして毎年数十名ずつ採用しています。平均年齢の伸びや、年金の財源などを考えるといずれは70歳、75歳まで働く社会が到来すると考えており、今後シニア世代の活躍の場はますます広がっていくと思います。注意すべき点はありますか。を採用したいのかを明確にし、シニシニア世代を採用するにあたってどのようなスキルを持った人アの方がどのような実務ができるのかをはっきりさせたうえで試用期間を設け、能力やモチベーションをチェックし、ミスマッチを防ぐことが大事です。18歳から84歳の幅広い年齢層の方々にティグレグループ代表橘 悦二

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