Plusone No.624
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「侵入窃盗犯は、カギをかけ忘れて警察庁の統計によると、2019年における侵入窃盗の認知件数は約5万8千件で、9分に1件のペースで住宅への侵入窃盗被害が起きている。住宅への侵入方法をみると、■の閉め忘れである「無締り」が全体の約半数を占めるが、次いで多いのが「ガラス破り」で3割強を占める。いる窓や、気づかれずに破れる窓がないかを物色しています。当社ではこのような実態を知ってもらったうえで、カギ製品だけでなく、ガラスを破られないよう自分で貼れる防犯フィルム、また防犯カメラ・センサーライトの販売、施工までを行っています」と、塩見さんは最適な防犯体制をトータルで提案できる強みを語る。創業は2000年。塩見さんの父親が、勤めていた会社を退職し、自身で商売をしたいと考えていた時、成長性のある市場を調べて目を付けたのが防犯マーケットだった。「当時は、カギのピッキングやサムターン回しなどの施錠開けの手口による窃盗が社会問題になっていた頃でした」。塩見さん自身は調理専門学校を卒業後、中華料理店で修業をしていたが、父を支えるべく創業後間もなく合流した。当初は、車内へのカギの置き忘れなどに対処する自動車ロードサービスの請け負いや、カギの紛失時にタウンページで電話をかけてくる客に対応していたものの「何かがあれば駆けつける待ちの仕事ばかりで、昼夜を問わずいつ呼び出しがかかるかわからない状況で精神的、肉体的にもしんどかった」と当時を振り返る。そんな状況が好転したのは創業2、3翌日あるマンションで窃盗被害があり、マンション管理組合から全住戸年目のこと。チラシをまいた防犯をトータルで提案、障害者福祉事業にも注力防犯マーケットに着目し、父子で創業業界でいち早くネット販売に進出合鍵の製作も行っている24有限会社岡山しおみ防犯センター代表取締役 塩見正輝さん岡山

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