Plusone No.624
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まつ毛エクステの専門店「バタフライジュエル」を岡山市内で3店展開する。近隣エリアで多くの競合店がひしめく中、専業で3店舗まで増やし成長を続けてこられたのには石原睦子社長の事業に対する鋭い嗅覚に負うところが大きい。針を使ってインクを入れ、眉を描くアートメイクをもともと趣味で手がけていたのが今の事業に至るきっかけだ。2008年、あるオーナーが店の一角を貸してくれるという話を聞き「お小遣い程度の稼ぎになれば」と軽い気持ちで施術を始めたところ、ひと月目で10万の利益を稼ぎ出した。その後、医師でないとアートメイクを手がけられないことになり、独学で学んでいたまつ毛エクステがメインの施術として押し出された。その後、人通りの多い場所へ店を移したところ売り上げが大幅に増え「立地がいかに重要かを知った」という石原さん。そこで5年前、さらに岡山駅前に店を構える決断をし、価格設定も上げる勝負に出た。結果は吉と出た。石原さんが店の運営で心がけていることの一つは、他店とは異なる独特のメニューだ。まつ毛エクステはかつて1本のまつ毛の根元に1本を付けるシングルラッシュが主流だったが、5〜7本付けるボリュームラッシュをいち早く取り入れた。施術は、利き手に持ったピンセットで植えるまつ毛をつまみ接着剤につけてから、もう一方の手に持ったピンセットでまつ毛をより分けながら根元に植え付けていくもので、繊細さが求められる。スタッフは互いに切磋琢磨しながらきれいな仕上げができるスタッフの技術を共有してお互いに高め合っている。価格にふさわしいサービスの価値を感じてもらうために、心づかいだけでなく言葉づかいにも気を配ってまつ毛エクステから多角化を目指すお小遣い稼ぎのつもりが…言葉遣いに至るまで徹底して指導まつ毛エクステの施術には繊細な技術が求められる22株式会社for S代表取締役 石原睦子さん岡山〝低燃費経営〟で

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