Plusone No.623
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InformationProfile循環器専門病院として約60年の歴史を持つ心臓血管研究所付属病院で、オンライン予約システムがスタートしました。ネットで簡単に診察予約ができます(初診のみ)。詳細は病院HPを御確認ください。 ▶https://cvi.or.jp厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では、持病のない健康な成人男性1日7.5g未満/女性1日6.5g未満、高血圧の人は日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン2019」に示される1日6g未満が目標です。塩分を控えた食事の改善と運動、体重制限を行います。あわせて投薬もしますが、薬だけに頼っていては血圧も下がらず体重も減りません。生活習慣の見直しが肝心です。2〜3週間ほど毎日同じ時間に血圧を測り、「血圧手帳」などに血圧を記録してから病院へ行くと診断がスムーズになります。食事療法が必要になるので、毎日の食事を作ってくれる家族と同席するといいでしょう。自覚症状がないことから「サイレントキラー」と呼ばれる高血圧。自覚症状があればかなりの重症といえます。放置すると血管や心臓に負担がかかり、脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの循環器疾患のリスクが高くなります。血圧は常に変動しているため年1回の測定では正しい血圧は分かりません。高血圧のリスクが高まる50歳をすぎたら家庭用の血圧計を購入し、毎日計測を。また健診では、高血圧による長期の影響が分かることがある心電図検査や眼底検査を受けておくといいでしょう。ストレスでも血圧が高くなります。コロナ禍で1日の身体活動量が減った人は、ストレスと運動不足解消を兼ねて1日30分はウォーキングなどの有酸素運動を行いましょう。及川裕二先生心臓血管研究所 付属病院 循環器内科部長兼冠動脈疾患担当部長東京女子医科大学非常勤講師昭和44年生まれ。福島県立医科大学を経て、福島県立医科大学大学院卒業。専門分野は虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、冠動脈インターベンション(狭くなった冠動脈をカテーテルと呼ばれる治療器具で用いて血液を流れやすくする方法)。自身の健康法は、週2回スポーツジムでウォーキングマシンなどの有酸素運動と玄米食。「コロナ禍でアルコールを摂る機会が減りましたが、その分、体調が以前より良くなりました」1919高血圧を防ぐ塩分の摂取量は?治療法は?放置しておくとどうなる?はじめて病院にかかる前の注意点年1回の健診で注意したい点は?分かる?コロナ禍で高血圧の知っておきたいポイント6

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