Plusone No.623
11/36

●固定負債・・・返済期間が1年以上負債には、銀行などの他人から集めたいつかは返さなければならないおカネ(債務)が書かれています。●流動負債・・・返済期間が短いものの長期にわたるもの(図3)純資産は、負債と違って「返済不要資金」のことをいいます。創業時に入れる「資本金」や今までの利益の積み重ねである「利益剰余金」などが書かれています。これらをまとめて「自己資本」といいます(図4)なお、負債の合計額が資産の合計額を超えた場合、純資産はマイナスとなり、これを「債務超過」と呼びます。上場企業は、債務超過が1年以上続くと、上場廃止になってしまいます(図5)会社の安全性を表すものとして「自    重要視している指標です。会社を経己資本比率(自己資本(純資産)÷資産)」という指標があります。金融機関などが会社の格付けをする際に営するにあたり、この指標に注目して経営改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。業種によって差はありますが、目安としてまずは20%以上を目指すとよいと思います。債務超過の会社であればまずは債務超過の解消を目指してください。負債の種類「負債の部」「純資産の部」正常時の貸借対照表その企業が自由に使える返さなくて良いお金債務超過時の貸借対照表返済不要の資金資 産・流動資産・固定資産1,000万円合計1,000万円負 債・流動負債・固定負債600万円純資産・資本金・利益余剰金など200万円200万円合計1,000万円資 産・流動資産・固定資産1,000万円合計1,000万円負 債・流動負債・固定負債1,200万円純資産・資本金・利益余剰金など100万円▲300万円1,000万円※純資産がマイナスの状態であり、負債の額が 資産の額を超えています。合計図4自己資本図5創業時の「資本金」や過去の利益の積み重ねである「利益余剰金」図3・商品を仕入れるときの買掛金流動負債・固定資産を購入する際の分割払い金1年以上の長期借入金や社債固定負債11純資産負債

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る